アメリカドルの為替レート
為替レートの中で、国際金融取引や国際貿易などの決済に使われるのは、アメリカドルです。
ですから、アメリカドルの為替レートは、世界中で重要となっています。
基準となる、ある通貨と、その取引相手国の通貨との関係ですが、これは2通りあります。
変動相場制と固定相場制
為替レートが動く、変動相場制と言うものと、動かない固定相場制、このふたつがあります。
多くの先進国は変動相場制を使っていますので、為替レートは、日々の需要と供給で、上がったり下がったりします。
また、ある通貨との間で、為替レートをずっと同じ、一定にすることを「ペッグ」と言います。
例えば、ドルに対して固定相場制を使う場合は「ドルペッグ」と言います。
先発展途上国ほどドルペッグ
ほど、先進国では、だいたい変動相場制を採用している国が多いとお話しました。
反対に、発展途上国になると、ドルに対しての固定相場制、「ドルペッグ」を採用する傾向が強かったのです。
ですが、近年、東南アジア諸国のうち、一部の国は、通貨危機に対応するため、変動相場制にする国が増えました。
また、東南アジア諸国では、貿易によって経済の規模が拡大している国もあります。
ドルが下がった場合の危険性
工場や会社、どんどん成長して大規模な企業になっているところもあります。
ですが、それに伴い、ドルが下がった場合の危険性を考えると、どうでしょうか。
その点を考慮して、これらの国は、以前からの固定相場制を維持していました。
これら、東南アジアの国々の固定相場制ですが、それも最近は変わってきているようです。