最近ニュースやSNSなどでも投資が取り上げられることが増えてきたこともあり、投資に興味を持ち始めている人が増えてきたと思います。
今までは銀行に預けてたんだけど利息もほとんどつかないし、すぐに引き出して無駄遣いをしてしまうこともあるし、なんとかしたいという方も多いのではないでしょうか。

投資といえばインデックス指数を長期積立という考えが主流。中でもS&P500への長期積立投資は鉄板です。しかし、誰もが取り組みやすい長期投資も投資ゆえリスクは存在します。S&P500への長期積立投資をする際に初心者が陥りやすいリスクに焦点を当てそのリスクについてわかりやすく解説します。
S&P500 長期つみたて投資のリスクとは
S&P500に投資する際、リスクもちゃんと知っておかないと後悔することになります。リスクはうまく減らしていきたいですよね。
リスクとは危険というイメージがあるかもしれないですが、投資においてのリスクとは不確実性のことを意味していいます。
投資に絶対はないということです。みんなお金を増やしたい気持ちはあると思いますので、投資についてのリスクを一緒に把握していきましょう。
本当にS&P500に投資していいのか
S&P500と日経平均のチャート比較によると、それぞれの約32年前からの水位がわかります。
明らかに、S&P500は右肩上がりということがわかるのです。簡単にいうとS&P500はアメリカの株価指数、日経平均は日本の株価指数なのです。
1970年代から振り返ると、アメリカ一強の時代が続いてきたわけではなかったのです。
S&P500の長期推移
S&P500はこの先も株価が上昇しそうに見えるますが、確実ではないということです。アメリカでさえも波があるのです。
1990年代後半にドットコムバブルがありましたが、これはインターネットの関連企業というだけで株価が高騰した時期があったのです。それだけの理由で株価が高騰して、利益の実態を伴わない株価上昇は当然持続するわけもなく、2000年3月をピークに大暴落を始めたのです。

本当に何が起こるかわからないです。アメリカのみに集中的に投資することで投資の原則である分散投資が難しくなるのです。
アメリカのみ集中的に投資することで分散投資が難しくなる
利益の実態を伴わない株価上昇は、当然持続するわけもなく2000年3月をピークに大暴落を始めました。アメリカのみ集中的に投資することで、投資の原則である分散投資が難しくなるのです。
アメリカの経済政策や税率規制が変わると、アメリカ株だけが大きな影響を受けるリスクがあるのです。リーマンショックのようなことがあると、相場が変化するのです。

最近では、コロナショックやFRBによる大幅利上げ、ウクライナ情勢などの理由で、相場が変化しました。これが一つ目のリスクです。
積立金額を頻繁に変えてしまうこと
リスクの2つは、初心者が特にやりがちなことです。
投資は安く買って高く売る。これさえできれば利益が膨らんでいくのですが、まぐれで当たることはあっても、大抵の人は予想通りに的中させ続けることは難しいです。
それでも初心者がやりがちなことは、積立金額を頻繁に変えてしまうことなのです。
相場によって積立金額を変えてしまうと、高値で多く買ってしまったり、安値なのにあまり買えなかったりすることがあります。
欲が出てしまうということで、少しでも早く効率的にお金を増やしたくなり、そのような行動を起こすことが多いのです。
ドルコスト平均法とは
じゃあ一体どうしたらいいのでしょう。
ドルコスト平均法と言って、定期的に同じタイミングで一定額ずつ購入する方法がオススメです。
これでどんな効果が得られるかというと、時間を分散することができるので、価格のブレを抑えてリスクを軽減させることができます。時間を味方につけるということですね。

短期間で増やそうとは考えないということです。
積立投資は機械的に決まった金額を購入し続けることによって、単価が平均化するので、そういう失敗が緩和されるのでおすすめです。
初心者は積立金額を変えずコツコツと長期投資
更に自動的に購入できるので、タイミングに悩む必要はないですし、売買手続きをする手間も省けます。初心者は積立金額を変えずコツコツと長期投資をしていくことが、利益につながっていくのです。
毎月3万円分ずつ購入すると、購入口数が変わるということです。時間が経過すると単価が変わるので、購入口数も変わるのです。
これが自動的に行われるということです。定期的に決まった金額を購入し続けるので、効果が発揮されるのです。
短期間で売却してまた投資をすることを繰り返してしまう
3つ目のリスクは、特に注意が必要です。
最初の頃は、とりあえず周りに投資をやっている人が増えてきたため始めてみたが、値動きが不安になって短期間で売却してしまう。
気持ちは分かります。また購入すればいいだけじゃないのかというとそうとも限らず、このような売買は、資産が増える可能性を潰してしまっているのです。
短期間で売却してまた投資をすることを繰り返してしまうと、再度購入するまでの成長を取り逃がしてしまう可能性があるのです。
自分の資産が減り続ける恐怖に打ち勝って、保有し続けるのは簡単じゃないのですが。
「S&P500」と「全世界株」どっちがいいの?
最近のアメリカも大変です。近頃はインフレが続いていて景気が悪化しています。
実際今年に入ってから指数が下がっています。この下落も一時的なものなのか、この先も続くことなのかわからないのです。
そこで、全世界株に目を向けてみると、よりリスクを分散させることができます。全世界株では、世界経済の成長を取り込めます。
全世界と言っても、全世界株の比率は、アメリカは6割くらいです。この投資比率は株式時価総額に応じて自動的に調整してくれます。

ということは常に最適な比率で投資ができるのです。特定の国や地域に偏ることなく世界中の株式に分散するということです。これは活用しない手はないですね。
全世界方式はS&P500に比べると
要するに、全世界方式はS&P500に比べるとリスクとリターンが低いということなのです。
一旦視野を広げてから、S&P500に投資をすることも、ありということになります。
S&P500への長期積み立て投資は魅力的ですが、ローリスク・ハイリターンといった都合のいいものではないということが、投資信託の部分が全世界株式やS&P500に該当します。
一度下がって全体的に見ると投資信託のバランスの良さが再認識できますね。投資には正解がないからこそ、バランスが重要なのです。
「S&P500」は「つみたてNISA」がおすすめ
S&P500などに長期積み立て投資するのであれば、100円から始められて毎年40万円までの投資枠がある「つみたてNISA」がおすすめです。
投資に踏み込むハードルが低めに設定されているのはありがたいですし、さらに20年間利用可能ということは、最大800万円分の枠があるわけです。

最大800万円分の投資に対する利息は非課税なので、なかなか侮れない制度なのです。最大20年間税金を気にせず長期投資ができるわけです。
まずは小さなことからコツコツと始める事が大事
投資の格言に、命金には手をつけるなという言葉があります。
日々暮らしていくために必要な生活費まで、投資に回さない方がいいという意味です。まずは家計を黒字に転換して、生活費の半年から1年分の預貯金を用意してから始めると、投資で多少失敗してもとりあえず生活には困らない。もし怪我や病気をした場合でも、対処できます。
そこでに3ヶ月分程度の生活費が溜まったら、少額から積立NISAをスタートすることをお勧めします。そうすることで、投資の感覚も少しずつ養ことができるます。
半年分の生活費が貯まるまでに知識もついてきますし、積立NISAはいつでも売ってやめることができますが、先程お話したように長期間続けることが大事なので、商品選びは慎重に行いましょう。
半年分の生活費を貯めるまでに、少しずつ投資の世界に足を踏み入れていく。生活費が貯まったら、本格的に投資資金にお金を回していくといいですね。

投資生活を楽しむことを意識して、長く続けていきたいですね。