就職の身元保証人について

スポンサーリンク

身元保証人と連帯保証人の違い

身元保証人という保証人は、以前ならばたいてい会社に就職する時に求められていた保証人でした。

保証人としては、比較的責任の範囲が限定されているので、金融関係の保証人とはまた意味合いが異なります。

金融関係の保証人は、皆さんご存じのとおり、親や親戚、親友であってもなってはならない、というのが常識です。

とくに連帯保証人はお金を借りた人と責任が全く同じになるので、お金を借りた本人よりも厳しい取り立てにあうことを覚悟しておかなければなりません。

就職における身元保証人とは

身元保証人は、雇用される人がその会社に損害を与えた場合に備えるための保証人と考えると分かりやすいでしょう。
もちろん、保証人と名のつくからは、当然雇用された人が会社に対して損害を与えた場合にそれを補わなくてはなりません。
しかし実際に損害を与えた金額を全額負担しなくてはならないわけではなく、例えば雇用された人が十分に注意を払っても出てしまった損害だった場合はその事情が考慮されます。
また、その人の監督をしていた上司の監督能力も問われます。
結果的に適正な金額は司法の判断にゆだねることになるでしょう。

身元保証人の解除

身元保証人の解除も可能で、雇用された人が責任の重い仕事に変わった、勤務地が変わって監督が難しくなった、といった場合は身元保証人にその事実が通知されます。
これを受けて保障することが困難になったと感じた場合は身元保証人を解除することができるのです。

身元保証人が必要な職種は?

身元保証人は、正社員だけでなく、アルバイト、パートの場合も求められる場合があります。
このように身元保証人はそれほど重い責任を負うものではありませんが、金融関係の会社の身元保証人の場合は注意が必要です。

身元保証人であると聞いていたのに書面には連帯保証人と書いてあった、というトラブルも聞きます。

どんな保証人にしろ、書類でその内容を確認した上で考える必要があるでしょう。
また、安易な気持ちでひきうけるべきでないのは言うまでもありません。

身元保証人の身元保証契約

さらに、身元保証人の身元保証契約は「身元保証に関する法律」によって3年と定められています。
何も記載がない場合は3年、記載がある場合でも最長5年です。
契約の更新をすることはできますが、その場合も最長5年と定められているのです。
つまり、無期限に保障をしなくてはならないわけではないということです。
会社に就職してから退職するまでずっと身元を保証しなくてはならないのだったら、保証人にとって責任が大きな負担となってしまいます。