ハウスメーカーのメリットとは
テレビCMなどをやっているような大手のハウスメーカーは注文住宅だけでなく、建売住宅も分譲している事が多いです。
大手のハウジングメーカーとなると資本力や技術力などが優れているため信頼性が高く、住宅購入時に起こる資金の問題や登記、税金などのアドバイスをしてくれるなど、購入まで何かとお世話になることができるでしょう。
また、中古住宅の販売も行っている会社なら、買い替えの場合でもかなり力になってくれるはずです。
ハウスメーカーのデメリット
デメリットを考えてみましょう。
大手のハウスメーカーでは、技術力とデザイン力を前面に出している会社が多いです。確かにデザインは優れているかもしれませんが、寒暖の差がはげしい日本各地で同じとなると、少々問題が出てくるのではないでしょうか。
もちろん、寒冷地では寒冷地仕様など対応はあるかもしれませんが、この点からいっても、都心にある会社よりも、地域に根付いた工務店の設計の方が優れているという場合も考えられます。
大手のハウジングメーカーについて
また、会社が大きいため社内の部門が細かく分かれているケースが多いです。
販売の時の担当者と施工時の作業者、購入後のアフターサービスを受け持つ部署が違うなど分業化されて経営の合理化がはかられているの場合が多く、担当者が誰なのか確認をする必要があるでしょう。
住宅のアフターサービスは20年など長期になる場合がほとんどですので、内容をしっかり把握しておく必要があります。
ハウジングメーカーの品質管理
大手のハウスメーカーだからと安心しがちですが、住宅の建築材料は工場で規格化されて生産され、施工は下請けの業者というパターンがほとんどです。
同じ材料を使って同じ間取りの家を作っても、職人の技術の差でばらつきがでてくることは当然考えられます。
ハウジングメーカーに限りませんが、それぞれの現場には現場監督などの管理する人がいます。昔は熟練した大工さんの棟梁がいましたが、最近ではこの棟梁の役割をハウスメーカーが行うようになりました。
現場監督は施工の知識はありますが、昔の棟梁のように技術はない場合が多いのです。現場監督により施工時の管理体制をきちんと行うことで完成までに落ち度がないように進められて行きますが、その差が会社の品質管理の差となってきます。
ハウジングメーカーの価格の差は品質管理の差
この品質管理の差が、住宅の値段となります。
大手ハウスメーカーで家を建てると、中小の建設業者に比べ高くなるのはこの差なのです。
また、建築資材などを大量仕入れできるため資材面はコストダウンしますが、下請けの工務店などの管理費や広告費などがかさむため、なかなか住宅本体の値段が下がらないのが現状のようです。
このようなハウジングメーカーのメリットとデメリットを考え、選び方を考えましょう。